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インドネシアバリ島、アグン山登山備忘録

アグン山

2025年8月25日の深夜から朝にかけて、インドネシアバリ島の最高峰アグン山(標高3,014m)に登ってきた。

 

海外登山の初級編としては、マレーシアのキナバル山が圧倒的に有名だと思う。あとは台湾の玉山や雪山。私は台湾の雪山には二度登ったことがあるのだけど、日本の山岳の延長線上という感じで、東南アジアの山の雰囲気とは少し異なる。

 

キナバル山にも2019年と2023年の二度登ったことがあって、確かに満足度が高かった。

 

ただ、キナバル山と比較してみると、アグン山の方がもっと手軽で、費用もあまりかからない。

 

キナバル山の下山後はコタキナバルで遊ぶくらいになるが、アグン山はバリ島全体が観光やアクティビティで豊富だ。そういった点でも優位性が高いので、私はアグン山を推したい。

 

なお、ヤマレコにも要約をアップしていますので、時間がない方はそちらをご覧ください。

 

基本情報

アグン山

まず、アグン山とはどんな山なのかについて触れてみたい。

 

所在地

インドネシアバリ島東部。空港や繁華街があるクタ・レギャン地区、サヌール地区からは車で3時間くらいかかる。結構遠い。自力で行くのはまず困難だろう。

 

ちなみにキナバル山から見れば赤道を超えてさらに南に位置する。

 

一方、経度は1°しか変わらないので、東西には100km程度しか離れていないことになる。キナバル山からの直線距離では約1,200kmある。

 

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標高

標高には諸説あり、一般的には3,014mと言われているようだ。現地の山頂標識には3,142mと書かれていた。

 

まあ、たいした違いはない。

 

登山適期

乾季(5月~10月)、特に5月から9月がベストシーズンと言われている。

 

ガイドさんに直接訊いてみたところ、「いま(8月)が一番良い」と即答であった。

 

難易度

日本の登山の基準だと、中級から上級に位置するレベルだと思われる。

 

ヤマレコのログを振り返ると、歩行距離13.8km、獲得標高1,963mだった。

 

日本の山で例えるとどのくらいだろう?

 

須走口から富士山頂往復、蓮華温泉から白馬岳往復くらいだろうか。

 

海外まで行って山に登る人であれば、よっぽど山好きな人に違いない。経験者なら決して難しくないだろう。

 

キナバル山のように山中での宿泊もないし、高山病リスクも低い。

 

登山口へのアクセスと時間

メインの登山道は2つあるようだ。

 

私が使ったのは、西の中腹にあるブサキ寺院側から登るルート。

 

市街地から車で片道約3時間かかるので、クタのホテルに20時に迎えに来てもらい、23時に登山開始、午前9時に下山完了、翌日の正午にホテルへ登った。

 

ガイドさんの速いペースについて行くと、サンライズの時間調整のために、途中で大休止を入れる羽目になる。実際、2時間以上停滞した。

 

注意点

ガイド同行が必須。これはキナバル山と同じ。

 

事前準備で少し手間がかかるのが、このガイドの手配だと思う。これについては事項に記載する。

 

ガイドの手配

アグン山から見たバトゥール湖

ガイドの手配は、DXとスマートフォンの普及によってかなり簡単になったようだ。

 

従来通りPCから現地旅行会社のウェブサイトを通じて申し込むこともできるし、KKday、Klockといった一部のプラットフォームからでもオンラインで申し込みと決済をすることができる。

 

ただし最低2名からの参加が必須という条件も多い。

 

私はソロで登りたかったので、現地の旅行会社へ直接問い合わせをして申し込んだ。

 

インドネシアではWhatsAPPがメインのコミュニケーションツールなので、WhatsAPPからメッセージを送って問い合わせをしてもらいたい。

 

渡航準備

アグン山から見たリンジャニ山

私は渡航の約5日前に予約した。

 

そもそもバリ島へ行く主目的は、メイバンクマラソンに参加することだった。だからアグン山登山は、渡航直前になって思い付きで決めたのだった。

 

アグン山は深夜出発の弾丸登山がメインなので、ガイドさんが空いていれば登ることができる。しかもキナバル山ほど有名ではないので、登っている人が少ない。

 

一方のキナバル山は中腹のラバンラタ小屋のキャパシティに上限があるため、数か月前から予約しなければ確保が難しい。

 

バリ島へ遊びに行くついでにアグン山に登る、そんな気軽な感じで大丈夫だ。

 

費用

私が予約したケースでは、費用には次の内容が含まれていた。

  • 宿泊先のホテルから登山口までの往復送迎
  • アグン山入山料
  • ガイド料
  • ヘッドライト
  • トレッキングポール
  • ミネラルウォーター
  • 山中でのコーヒーまたはお茶
  • 行動食

この内容で2,500,000インドネシアルピア、22,554円だった。プライベートガイド(ソロ)なので、複数参加のケースでは一人当たりの負担額はもっと減るだろう。

 

2年前の2023年に登ったキナバルは2,760リンギットだったので、ザックリ4分の1以下の価格で登れることになる。

 

なお、ホテルと登山口の送迎をしてくれるドライバーと、ガイドさんは別の担当者となる。

 

チップはそれぞれに200,000ルピアずつ渡したが、相場より高めだったようだ。それでも日本円で1,500円程度なので、惜しむような額ではないと思う。

 

体力と持ち物

アグン山

繰り返しなるが、体力的にはそれほど難しくない。

 

基本的に深夜の登山になるので、日中に仮眠を取っておいたほうがいいだろう。

 

もちろんサンライズツアーでなければ、日の出後の出発も可能だ。ただし、日中はおそらく暑いのではないか。

 

ヘッドライトやトレッキングポールは貸してくれる。私はポールを使わないし、ヘッドライトは日本から持参した。ただ、この山では下りにポールがあると有利だと思う。富士山のように硬い路面にザレが浮いている、そんな感じで滑りやすい。

 

シューズはローカットのトレランシューズで問題ない。実際、ガイドさんもそうだった。服装は薄手の長袖、短パンにタイツでも大丈夫。

 

ただし、夜間行動である点は注意が必要だ。

 

赤道に近いとはいえ、登山口の気温は15℃以下だったと思う。夜間、山中で停滞すると、かなり寒い。ガイドさんが焚火を起こしてコーヒーを淹れてくれたので、暖かく過ごせたものの、これがなかったら相当寒かったに違いない。時間調整の停滞に備え、ソフトシェル、手袋、ビーニーなど、晩秋の装備は携行すべきだと思う。

 

おわりに

アグン山

私はこのアグン山を、初めての海外登山の候補として推したい。

 

もう一度アグン山登山の良い点をまとめてみよう。

  • 乾季のバリ島は人気が高いが、アグン山は空いている。
  • 乾季は晴れる日が多い。
  • 森林限界を超え、景色が素晴らしい。
  • 費用があまりかからない。
  • 計画や準備にほとんど時間がかからないため、自由度が高い。
  • 軽装で登れ、ガイドさんがいるので安心度が高い。
  • バリ島で遊べるし、麓には有名なブサキ寺院があるので、ついで観光も可能。

これだけの条件が整っていて海外で山に登れるのであれば、決して悪くない。

 

みなさんもぜひ一度検討してみてください。