25年12月に開催された、厦門環東ハーフマラソンに参加したので備忘録を残したい。
現地交通についても触れるので、今週末に開催される建発厦門マラソンに参加される方や、観光目的で厦門を訪れる方にも参考になるかもしれない。
これを書いている2026年1月7日現在、両国の関係は冷え込んでいる。しかし、観光や民間レベルの交流、市民スポーツまで政治と混同してはならない。積極的に往来して人生を楽しみたいものだ。
こうした体験を伝えて、誰かのお役に立てれば幸いです。
エントリー
中国のマラソン大会はWeChatからエントリーするのが一般的だが、中国語が分からない人にはややハードルが高い。私もその一人だ。
そこで今回はいつものWorld's Marathonsから申し込んだ。
エントリー費用は7,353円だった。
厦門マラソンと厦門環東ハーフマラソンは別大会
1月に開催される厦門マラソンと本大会は別の大会。厦門マラソンがフルマラソン3万5千人規模に対して、こちらは2万人規模のハーフマラソン大会だ。
外国人の参加者もほとんど見かけなかった。
ルートは厦門の島内を走る厦門マラソンに対し、こちらは本土側の海沿いに付けられたサイクリングロードを走る。
正直言って、旅先での大会参加の場合、ランドマークを繋いでいく都市型マラソンのほうが楽しい。
それでも観光とマラソン参加は別物、と割り切って楽しめる方であれば、こちらの大会を検討するのも悪くない。
ハーフマラソンなので旅先での極度の疲労を抑えられるし、都心部から離れているので、よりローカルな体験をできるように思う。
事前情報の収集
中国国内の大会に限らず、World's Marathonsからエントリーした場合、エントリー以降のアフターフォローは少ない。つまり大会に関する詳細な情報共有が少ないということ。
大会直前になって、このリンクから情報収集してね、みたいなメールが届く程度だと思っていい。
それよりも、大会運営本部から直接届くメールを頼ったり、自ら積極的にウェブサイトを訪問したり、場合によっては問い合わせをしたりしたほうがいいだろう。
大会運営本部がどのくらい積極的に情報発信するかによって、海外マラソン参加の懸念事項は早めに減らすことができる。宿泊先や交通の手配、時間計画も、そういった情報がなければ始まらない。
厦門環東ハーフマラソンにはウェブサイトがある。しかし、中国の人たちはみんなWeChatで情報収集する。だからWeChatで厦門環東ハーフマラソンのページを見つけるのがベストだろう。World's Marathonsから届くメールにも、この案内がある。
詳細情報が発信されるのは、比較的遅め。大会当日情報が発信されたのは4週間前、シャトルバス情報が発信されたのは12日前だった。
受付会場
受付会場は美峰体育公園内に開設される。スタート地点はその裏手となる。
ところがグーグルマップで調べても、美峰体育公園の場所が分からない。そこで百度地図で調べるしかないが、調べるとしたら「美峰公园」となる。
ちなみに、このブログを書いているときにもう一度グーグルマップで検索してみたら、美峰体育公園の場所が表示されるようになっていた。あとで私も少し情報を足しておこうと思う。
なお美峰体育公園があるのは厦門島内ではない。ここには地下鉄が通っていない。
直前になって知ったことだが、厦門には後述するBRT(快速公交)というバス専用レーンがあり、地下鉄と同じ運用がされている。
美峰体育公園は最寄りの東亭駅で下車すればよい。
厦門の交通
前述の通り、厦門にはBRT(快速公交)という交通システムがある。
バス専用レーンを走るという点ではジャカルタの街を走るトランスジャカルタのようだが、駅や改札が地下鉄とほとんど同じという点では、LRTに近いと思う。
かなり以前から市民の生活の足になっているようだ。そして地下鉄と組み合わせて厦門市内の主要箇所に行けるようになっている。
ただ、厦門島南部やコロンス島といった主な観光スポットには、フェリーや路線バスに乗り継ぐか、タクシー、徒歩、自転車で行くことになる。
厦門駅と厦門北駅
高速鉄道で厦門入りする場合、厦門駅または厦門北駅を利用すると思う。
厦門駅は島内、厦門北駅は島外がある。
今回、私は福州南駅から高速鉄道で正午頃に厦門入りし、ホテルへ向かう前に受付会場へ向かった。
こういうケースでは、厦門北駅のほうが受付会場の美峰体育公園に近い。
K7のBRTに乗れば、美峰体育公園最寄りの東亭まで乗り換えなしで行ける。
厦門高崎空港
空路で厦門する場合は、厦門島内の厦門高崎空港利用となると思う。
ターミナル4はBRTのT4候机楼の駅があり、K1、K2、K5、K6のバスが停車する。厦門駅から30分くらいの距離だ。
ちなみにT3へはT4から無料シャトルバスが運行されているようだ。徒歩でも遠くない。
BRTも支付宝で乗車できる
支付宝アプリのQRコードで地下鉄に乗ったことがある人ならば、厦門でもバーチャル交通ICをアクティベートするだけで、地下鉄もBRTも同じQRコードで乗車できる。
どなたかのブログで、地下鉄には乗れたがBRTには乗れなかったという記事を見たことかあるけれど、それはすでに過去の情報かもしれない。
2025年12月現在ではそのまま乗車できるので、物理カードを購入する必要はない。
大会当日
レースは7時30分出走となる。
当日は臨時の無料シャトルバスサービスが提供され、島内外で合計5ルートが開設される。
BRTも路線限定で5時20分から特別ダイヤで運行されるが、こちらは無料ではないので注意が必要だ。
また、混雑して乗車できずに次のバスを待つ必要もあるかもしれない。BRTは地下鉄と違って大量輸送ができないからだ。
私は5時40分頃に厦門島内の文灶站からBRTに乗り、現地到着は6時25分頃だった。2万人規模の大会なので会場は混雑するし、トイレにも行列ができる。それでもファンランであれば特に準備は必要ないので、そんなに早くに行かなくても大丈夫だと思う。
手荷物の預かりは出走15分前の7時15分に締め切られる。
2025年の大会当日の朝の気温は17℃くらいあり、上着1枚を羽織る程度で十分だった。
以下に、シャトルバス情報をそのまま日本語訳したものを転記する。
(1)臨時ルート1(思明区、厦門大学白城駅→会場)
停留所:厦門大学白城、厦門大学西村、中医院、国際貿易センター、地下鉄五縁湾駅、BRT后田駅、会場
運行時間:4:45~6:00
(2)臨時ルート2(思明区、七星バスターミナル→会場)
停留所:七星バスターミナル、岳陽コミュニティ、文化宮、仙臺里、唐辺、馬龍、店前、太鼓住宅街、BRT后田駅、会場
運行時間:4:45~6:00
(3)臨時ルート 3 (集美区、興林陽侯→会場)
停留所: 興林陽侯、内茅、中杭市、集美市民広場、華橋大学、城義学院、嘉庚体育館、BRT后田駅、会場
運行時間:4:45~6:00
(4)臨時ルート 4 (海滄アロハシティプラザ→会場)
停留所: アロハシティプラザ、海游路、海滄不動産、海滄万科城、下武路交差点、BRT后田駅、会場
運行時間:4:50~6:00
(5)臨時ルート5(同安小西門→会場)
停留所:小西門、湘橋路、三郷里、第三病院、工業集積区、西客路交差点、豫州大学城、BRT后田駅、会場
運行時間:4:50~6:00
(6)臨時ルート6(厦門大学湘安キャンパス→会場)
停留所:厦門大学湘安キャンパス、湘安文化教育園区、新店、BRT后田駅、会場
運行時間:4:50~6:00
宿泊先が始発地点から近ければ、利用価値が高いだろう。
出走
レースはS組からJ組まで10ブロックに分かれてスタートする。
S組およびA、B、C組は7時30分、D、E、F組は7時40分、G、H、J組は7時50分のウェーブスタートだ。
私はF組からのスタートで、スタート通過は7時42分ころだった。
また、受付の時に顔認証システムで写真登録される。各ブロックのブースに入る際にもう一度顔認証されないと中には入れない。
コース
コースは東咀港の海沿いに付けれらたサイクリングコースを走り、地形はほぼ平坦である。おそらく地元の人たちも、日常的なトレーニングはここでしていると思う。そのくらいランニングに適したコースだ。
給水、トイレ、距離表示、交通統制などが十分で、中国で開催される大会の運営レベルに満足できると思う。また、簡体字とはいえ漢字表記なので、レース中の各案内表示も日本人には直感的に識別しやすいと思う。
完走後
本大会はスタート位置とゴール位置が異なる。ワンウェイだ。緑茵港湿地公園という場所で、これまたGoogleマップには表示されない場所だ。ざっくり火炬大橋の南側になる。
不便な場所なので、帰りも無料シャトルバスサービスが提供され、路線は8つある。
多くの人はスタート位置の東亭行きである8番のバスを利用していたが、とても混雑する。ただしこのバスは本数が多く、次々にやって来る。
私は地下鉄林前駅行きの7番のバスを利用した。
これについても大会情報を翻訳して以下に転記する。もし誤変換があればお許しいただきたい。
(1)臨時ルート7(→地下鉄林前駅)
停車駅:後坊駅、地下鉄林前駅
(2)臨時ルート8(→BRT后田駅)
停車駅:BRT東亭駅、BRT后田駅
(3) 臨時ルート9(→思明虎里山バスターミナル)
停車駅:BRT東亭駅、BRT后田駅、地下鉄五縁湾駅、国貿センター、中医院、虎里山バスターミナル
(4)臨時ルート10(→思明七星バスターミナル)
停車駅:BRT東亭駅、BRT后田駅、太鼓住宅街、電前、馬龍、唐辺、香格里、文化宮、岳陽コミュニティ、七星バスターミナル
(5)臨時ルート11(→集美興林楊侯)
停留所:BRT東亭駅、BRT后田駅、嘉庚体育館、成義学院、華橋大学、集美市民広場、中航城、内茂、興林楊侯
(6)臨時ルート12(→海滄阿洛城広場)
停留所:BRT東亭駅、BRT后田駅、下武路交差点、海滄万科城、海滄不動産、海涛路、阿洛城広場
(7)臨時ルート13(→同安小西門)
停留所:西科路交差点、工業団地、第三病院、三香里、湘橋、小西門
(8)臨時ルート14(→厦門大学翔安キャンパス)
停留所:新店、翔安文化教育園区、厦門大学翔安キャンパス
帰りのシャトルバスの本数は十分に確保されているし、周囲の道路も封鎖されて運営はスムーズ。それでもタイミングが集中するので、どうしても混雑は避けられない。
時間計画
中国のホテルのチェックアウト時間は12時が多い。
ホテルに戻ったのは11時40分で、シャワーを浴びることなく、すぐに着替えてチェックアウトせざるを得なかった。
会場が離れているので、当日のチェックアウトはリスクが高い。
それでも当日に厦門を離れるのであれば、先にチェックアウトして、荷物だけ置かせてもらうのが賢明かもしれない。
私のネットタイムは2時間9分だった。ハーフマラソンを1時間30分くらいで走れる人でもなければ、厦門島内のホテルへ戻ってシャワーを浴び、一息ついてチェックアウトするのは難しいだろう。
その日のうちに厦門高崎空港から離れる場合、国内線なら14時以降だと安心だろう。
おわりに
厦門輪東ハーフマラソンについて、体験記をもとに書いてみました。
レースそのものよりも準備や計画段階の情報を共有することで、参加意欲がある人の障壁を取り除ければ幸いです。
私は海外で開催される大会に、これまで36回参加してきましたが、今回参加した厦門環東ハーフマラソンと4月に参加した青島マラソンはとても運営レベルが高いと感じました。そうです、中国本土のレースは楽しいのです。
中国本土で開催されるレースはまだまだたくさんありますので、ぜひみなさんも臆せずに参加してみてください。