25年最後の海外旅行、12月17日から5泊6日で中国を旅した。
旅のメインは厦門で開催された環東ハーフマラソンへの参加。その他にも深圳、寧波、福州も訪れてみた。
今回の旅も時系列に沿って備忘録を残す。最後には、3週間後に急きょ決めた次の旅の話題にも触れたい。
旅程
今回の旅程は次の通り。
| 日程 | 旅程 |
| 12月17日 | 新千歳→羽田→深圳 |
| 12月18日 | 深圳→寧波 |
| 12月19日 | 寧波→福州(陸路) |
| 12月20日 | 福州→厦門(陸路) |
| 12月21日 | マラソン当日。厦門→北京首都 |
| 12月22日 | 北京首都→羽田→新千歳 |
航空券はANAのマイルを消化したので、23,000マイル+諸費用24,170円。
その他は次の通り。
- 厦門環東ハーフマラソンエントリー:7,353円
- 高速鉄道①寧波→福州南:5,239円
- 高速鉄道②福州南→厦門北:2,105円
- 宿泊費①(深圳):4,927円
- 宿泊費②(寧波):4,798円
- 宿泊費③(福州):4,520円
- 宿泊費④(厦門):3,873円
- 宿泊費⑤(北京):5,581円
あとは食費やビール、地下鉄程度。
ちなみに宿泊費は、直前の予約の方が安くなっていることが多い。
中国のホテル供給量は需要を遥かに超えているようなので、空室が無くて泊まれないということはないだろう。
この傾向は地方都市に顕著な感じがする。
札幌→羽田→深圳
ANAの東京行き始発、7時30分の便に乗る。
空港への移動も、これまた始発のJRに乗らなければならない。
この電車は6時ちょうどに新札幌駅を発車する。
この時間帯は地下鉄がまだ動いていない。駅まで徒歩で行く。
路面はアイスバーンで夏靴では滑るし、荷物も背負っているから1時間はみておきたい。これらを逆算すると4時に起床する。
国際線乗り継ぎであっても、国内線搭乗区間はいつも通りの時間に行けばよい。空港に着いたのは1時間前の6時30分だった。
キオスク端末で、ANAの2区間(新千歳→羽田T2、羽田T2→深圳)、翌日の深圳航空区間(深圳→寧波)まで全て発券できた。預け荷物がないと本当にラク。
移動中の上空から見た猪苗代湖と磐梯山。
磐梯山と飯豊山には、コロナ禍の21年に登りに来た。
「航空券もレンタカーも破格!」ということで、緊急事態宣言の中、頻繁に東北の山々へ通っていた当時を思い出す。あれからもう4年が経つ。大学生なら卒業の年である。
時が経つのは本当に早い。人生は本当に短い。
羽田空港ではT2に到着し、T2から出発する。この動線を歩くのは初めてだったので、ちょっと新鮮な気分だった。
海外のエアラインに何度も乗っていても、私にように日本語しか話せないと機内食やドリンクサービスを受ける際にストレスを感じるものだ。その点、日本のエアラインは気楽だ。
意思疎通なんて本気になればなんとでもなる。だからこそ、言語の壁というのは高く感じるものだ。
機材はB787なのに沖までバス移動、タラップから搭乗した。
羽田のような主要空港で大型機、しかもLCCではない機材でこれはレアなケースだと思う。貴重な体験ができた。
深圳
中国の先端都市深圳。香港から僅か35kmくらいしか離れていない。
到着したのは夕方。リュック一つとは言え、背負ったまま観光するのは疲れる。一度ホテルへ立ち寄ってから市街地へ出ることにした。
深圳の宝安国際空港は、T3に到着する。地下鉄は11号線の空港駅直結だが、旧T1の空港東駅には地下鉄1号線と12号線が、旧T2の空港北駅には11号線と20号線が乗り入れている。
予約したホテルは空港から数キロの距離。にもかかわらず、1号線の駅から徒歩15分くらいの場所にあるため、11号線から1号線に乗り換えるためにわざわざ3駅先の前海湾駅まで行って乗り換え、再び空港側へ6駅戻る形になる。これだけで1時間くらいのロスになる。
福田区の高層ビル群。時間があれば蓮花山から全体を眺めたかった。今回は時間が足りなかったので、手っ取り早く市民広場から見上げるだけ。
東門老街。地下鉄1号線、3号線の老街駅から徒歩すぐ。香港へ行く羅湖口岸まで地下鉄で2駅の距離。
ここも景気が悪そうな雰囲気だった。
買物はしなくてもショップは覗く。
これを書いているのは12月26日だけど、昨日と今日の日経新聞には、東アジアと東南アジア諸国、インドのヒット商品に関する記事が載っていた。
こうしたフィールドワークで、実際に何が流行っているのかを確認しておくと、記事に書かれている内容がリアルに感じられる。これが楽しい。
いくつになっても好奇心を持ち続け、感性豊かでありたい。
寧波
今回の最終目的地は福建省の厦門なのに、初日に広東省の深圳に入った後、2日目は空路で浙江省の寧波に降り立つというムダなことをした。
日本人は、中国の地理についてあまり詳しくない人が多いから、ここで少し説明を加えてみたい。
寧波は港町で、上海とは長江を挟んで南の対岸に位置している。緯度は屋久島より少し南といったところだろうか。ちなみに上海は鹿児島と同じくらいの緯度だから、長江デルタがいかに広大なのかが分かる。
昨日いた深圳の緯度は台湾の高雄あたり、明日滞在する福州は那覇あたり、最終目的地の厦門はざっくり台中あたりの緯度になる。
さて、深圳航空で寧波に着いたのは午前9時頃。深圳は半袖でちょうど良かったのに、寧波では朝晩にダウンジャケットを着るくらい冷え込んだ。それでも日中は12℃くらいまで気温が上がったように思う。
寧波は1千万都市の割にはなかなか地味。阿育王寺という有名な寺院があるけれど、ちょっと離れているので今回はパス。
市内の月湖公園、城隍廟歩行街、寧波鼓楼、天一広場、老外灘などを徒歩で巡った。
この街はなかなか居心地が良くて、いつか住んでみたいなと思った。
上海からそれほど遠くないから、上海直行便がお値打ち価格で予約できる機会に杭州、南京、蘇州あたりとセットで再訪したい。
深圳空港の星巴克で朝のカプチーノからスタート。
グランデサイズが33元なので、直近のレートで743円くらい。
羽田空港で買った際は599円だったから、日本の25%くらい割高ということになる。
それでも旅先では、楽しみの一つだから毎日通う。私にとって、スターバックスは心が落ち着く場所の一つなのだと思う。
深圳から寧波まで深圳航空で約2時間の移動。
寧波の櫟社国際空港T2は規模は小さめ、仙台空港や那覇空港くらいといったところだろうか。
城隍廟歩行街。寧波鼓楼とその周辺の歩行街も徒歩圏内にある。どちらもそれほど賑わっていなかった。
老外灘。上海のミニチュア版みたいな感じ。店舗が入居しているけれど、日中はほとんど閉まっていて、地元高齢者の散歩コースになっている。
天一広場はかなり広い。広場の周囲にショッピングモールが形成されているので、大通りからは見えず、物理的に車両が入ってくることもない。完全に珍しいパターンだと思う。
寧波にもモンベルのショップがあって、ちょっぴり嬉しい。
いや、こういうの偶然見つけたことをラッキーに思うのだ。
Lao Xiang jiというファストフードチェーン。見つけるとたいていここで食事をする。クオリティが高くて安い。日本にある「まいどおおきに食堂」みたいな感じ。
福州
さて3日目。
福州は福建省の省都とあって、とても発展した街だと思い込んでいた。
しかし行ってみて分かったことは、福州はこれまでに訪れてきた都市よりも一つ規模が小さいということだった。中国では、政治と経済とでは都市の役割が別物らしい。
福州南站近くのホテルに宿泊して感じたのは、周辺のビルの一階フロアはどこも居抜きになって寂れていて、繁華街も人出が少ないということだ。
それでも福州で行った三坊七巷、上下杭はともに満足できるものだった。
政治的な話はさておいて、台湾とは地理的に近いだけあってさすがに似せてある。この看板は士林市場にそっくりな看板。行ったことがあれば、すぐに分かるだろう。
三坊七巷。こんな感じで趣がある建物が連なっている。中国では古い街並みのリノベーションを、街区丸ごと大胆に行っていて、こういうところは本当に上手だと思う。
雰囲気を残しつつ、現代的に使い倒している。
文化財保護の規制や地権者との調整などに関しては、お国柄、極めてスピーディに実行できるのだろう。
地下鉄4号線で4駅移動して達道駅で下車。
少し歩くと上下杭に着く。ライトアップされた小川と古い町並み。蘇州のような雰囲気だった。
中国ではめったに外飲みをしない。
私が旅してきた国々のなかで、中国はベトナムと並んでビールの価格が安い。500ml缶で5元とか、高くても10元くらいだ。日本の自販機の缶コーヒーと値段が同じなら、ビール買っちゃうよね。
だから1日2本は買ってしまう。
雪津ビールは福建省のご当地ビール。一方の老山ビールは青島ビールの別ブランドなのだそう。
厦門
今回は厦門で開催される、厦門環東ハーフマラソン参加が主目的だった。
ところが直前になっても会場へのアクセス方法が分からず、寧波を観光している段階になっても正直言ってキャンセルしたい気持ちだった。
それが前日の福州滞在時に現地の交通事情が分かったので、次第に参加する方向へ心が動き始めた。
マラソンと現地交通については、別のブログで書く。
厦門島は香港の雰囲気にちょっと似ていて、マラソン大会のスタート地点あたりの雰囲気は釜山の海雲台のようでもあった。
日中は半袖で過ごせ、朝晩でも17℃くらいあって過ごしやすいと思った。
厦門と言えばコロンス島が有名だけど、今回行った場所は廈門世茂海峡大廈のツインタワー付近と中山路歩行街だけだった。
4日目。
福州から厦門へは高速鉄道で1時間20分、料金は2,105円だった。
人工通道と書かれた係員がいるレーンで、パスポートをスキャンしてホームへ移動する。
厦門北站で下車。厦門駅は厦門島の中心部に位置し、こちらの北站は島外にある高速鉄道駅。
「地鉄」は地下鉄1号線で、そのまま厦門島の鎮海路(中山路歩行街周辺)まで行くことができる。
バス専用レーンを走る「BRT(快速公交)」も駅構内から直結している。
どちらも支付宝のモビリティをクリックし、厦門市バージョンに変更すれば乗車可能。
ホテルへチェックインするには時間がまだ早かったので、BRTの7番に乗ってマラソン大会の受付会場へ直行した。最寄りのバス停は東亭。隣接する美峰体育公園内にブースが開設されているので、そこで受付を済ませる。
公園と海岸の間に車道4車線分くらいのサイクリング・ランニング・ウォーキングコースがあり、そこがレースコースとなる。
裏手にはビーチがあり、半袖でそよ風にあたりながら、昼間っからビールを1本空けた。
ホテルにチェックインした後、夕方から観光へ。
たまたま通りかかった飲食店の前で、おっちゃんに手招きされて入店。
ここで注文した沙茶面と蟹黄湯包が美味しく、沙茶面は厦門のB級グルメなのだそうだ。
廈門世茂海峡大廈のすぐ近くでは、地下鉄3号線の延伸工事が行われていた。
厦門火車站から山の南側を回り、厦門大学があるこの周辺が終点になるようだ。私たち観光客にとっても、厦門島南岸へのアクセスがもっと容易になると思う。
中山路歩行街は他の都市の歩行街に比べても、かなりスケールが大きい。
入店している店舗も特色があり、海の街だけあって飲食店も海鮮が多い。
5日目。朝7時30分出走。
ネットタイムで2時間9分。今の私の走力にしては悪くない結果だった。いや、どうしても真剣に走らないとならない理由があった。それはホテルのチェックアウト時間だ。
チェックアウト時間の12時に間に合わせるためには、遅くとも10時30分には会場を離脱し、シャトルバス臨7で林前站へ行き、そこから地下鉄3号線で厦門島へ移動しないとならない。
結局、ホテルへ着いたのが11時40分。シャワーも浴びず、急いで着替えて部屋を飛び出すこととなった。
そんなこんなで15時30分発の中国国際航空で北京首都空港へ移動し、T2近くのホテルで最後の夜を迎える。
最終日は朝8時30分出発の羽田行きに乗るから、ホテルで寝るだけにした。
ビール片手にテレビを観ながら思った。片方のメディアばかり見ていてはダメだと。
こうして今回の旅は終了した。
そして次の旅は、1月のハルビンへ
厦門から北京への移動中、中国国際航空の機内で見たムービーで私の心が動いた。ハルビン氷祭りである。
ハルビン氷祭りは意外と知られていないようだけど、世界三大雪まつりの一つ。同じ三大雪まつりの会場となる札幌で生まれ育った私としては、視察の意味も兼ねてスケール感や町全体の盛り上がりを体感したい。
そもそも私の冬の旅行はこれまで、避寒のために南に行くのが常だった。それが稚内より北にある場所へ行こうとしているのだから、よっぽど心が動かされたのだろう。
行きたいと思ったら、何としてでも行きたい。
26年は春節が2月中旬から、その前はさっぽろ雪まつりもあるから、札幌発着で旅行するのは価格的に不利。では3月はと言えば、祭りは終盤に差し掛かっている。
では1月?もう来月だ。後半は動かせない仕事があって無理。じゃあ1月中旬?もうすぐ年が明ける。3週間後じゃないか。でも、ここしかない。
念のため、北京に着いてから航空券価格を検索してみる。日中関係悪化のあおりもあるためか、札幌発着でハルビン往復は10万円近くかかる。いくらなんでも一都市で10万円の選択肢はない。
今回の旅の最終日、北京から羽田へ移動。ふと閃いた。ソウル発着だ。
すると、ソウルからの中国路線が往復2万円台前半からある。安い。それも無数にある。
その中で、中国南方航空で遼寧省の大連を経由して直轄市の天津に入り、ハルビンからソウルへ帰るフライトを選んだ。これなら大連で26時間も滞在でき、天津から高速鉄道で遼寧省の瀋陽、吉林省の長春、黒龍江省のハルビンと移動して5都市に滞在できる。
せっかく雪まつりがメインイベントなのだから、長春で開催される長春氷雪新天地も行ってみようと思う。
航空券は払い戻し可能なプランにして33,330円、宿泊は中国6泊を切り詰めて21,094円、札幌ーソウル往復は44,790円。日韓線があり得ないくらい割高になった背景として、時間を最大限に使うことと、新千歳空港の冬リスクを加味してのこと。前日夜に関西へ移動して大韓航空で往復することにした。
その他、天津ー瀋陽ー長春ーハルビンの高速鉄道、氷祭り2会場の入場料もあるので、総額13万円を見込む。フライト×6、高速鉄道×3、滞在都市×5、イベント×2なら、費用対効果は悪くないだろう。
こうして3週間後、ハルビン氷祭りと長春氷雪新天地の旅に出かけることが決まった。
見たいものはこの目で見る。この世に、経験に勝るものはないと信じて。